知ってるようで知らない話

KYOU

2015年10月28日 15:46

当たり前すぎるので教えてもらえなかったり、

雑誌にも書いてなかったり、

意外と知っているようで知らない(気づいてない)人もいるかもしれない話。




リールの箱や説明書に書いてある、

『最大巻上長』

↓↓↓



黄色の枠の中のやつ。

「これってあくまで最大の数値であって糸巻き量で変化しますよ~。」

という話。


考えてみれば当たり前なのですが、どういう事かというと・・・


リールのハンドルを丁度1回転させた時にベールがスプールの周りを何回転するかはギア比によって決まっています。

そこでスプールにメーカーが指定する最大量まで糸を巻いた時と(このくらいまで巻いてね、と説明書等に書いてあります)それより少な目に巻いた時で考えます。

スプールいっぱいに巻いたほうが少ない方より円周が長くなりますよね??
スプールをぶった切って真上から見た時の円の大きさが違うという事。



新品のトイレットペーパーとなくなりかけのトイレットペーパーを同じ速さで引っ張った時に芯が回る速度が違うのも円周が違うからです。
・・・例えがおかしい



という事は、ハンドルを1回転させた時にベールが何回転するかも決まっているので円周が長い方が(円が大きい方が)より多く糸を巻き取れる。
メーカーの想定より多く糸を巻いた時以外、リールハンドルを1回転あたりの巻上長は表示されているスペック以下の状態で使っていることがほとんどだということです。


シャロースプールだとそこまで気にすることもないのですが、シャロースプールではないリールを使う時は要注意です。
スプールエッジぎりぎりまでしっかり糸を巻かないと、
「1回転80センチ巻けると思って使っていたのに実は40センチしか巻けていなかった。」
なんてことも起こります。



あとは青物とかマグロをやらない人にはほとんど関係のない話かもしれませんが、糸巻き量でドラグが滑りだす時の負荷も変化します。
釣行前、糸がいっぱいに巻かれた状態でドラグテンションを設定しても、一気に100メートルも走られるような釣りの場合引き出された糸の分だけスプール径が小さくなります。
すると理屈では最初に設定したドラグが滑りだすテンションより強い負荷がかからないとドラグが滑り出さなくなります。
ただしこれはスプールやドラグワッシャー、グリスの温度上昇などを無視した時の話ですが(グリスの粘度は温度で変わるので)。



書き足りない事や他にも書きたいネタはあるのですが面倒くさくなってきたので無責任にここらでやめます・・・



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